
イエスの純福音・無教会の精髄・第二の宗教改革へ
― まごころで聖書を読む。そして、混迷の時代を神への信頼と希望をもって、力強く前進する ―
We read the Bible with all our hearts. And we move forward powerfully in this era of turmoil with trust and hope in God.
■上の「ネットエクレシア信州」タッチでホーム画面へ移動
Move to home screen by touching “NET EKKLESIA” above.
最終更新日:2026年3月9日
■サイト利用法はホーム下部に記載
<預言の声 TOP
現代の預言 006
2026年3月8日
2026年3月9日改訂
原著:内村鑑三
現代語訳:さかまき・たかお
Abolition of War
【戦争廃止論】
For leaders who pursue national interests through war
関連リンク Related Links
■映像の証言
☆アーカイブス映像1940【戦後抹消を命じられた「戦争ごっこ」】へ
☆Tr2iler 予告編【ビルマの竪琴 / "The Burmese Harp" 】へ
(作品の背景としての無謀な戦争、加えて現在のミャンマーの苦悩に注目)
■近代日本の預言者
☆預言の声〖帝大聖書研究会終講の辞〗矢内原忠雄 注3へ
■讃美歌

松山大空襲
一面の焼け野原
1945 年7 月26 日
* * * *
序 章
Prologue
さかまき・たかお
1903(明治36)年、当時、新聞『万(よろず)朝報』の客員であった内村鑑三は、日露(にちろ)開戦の轟々(ごうごう)たる世論の中にあって、同紙上に非戦論を発表した(1903 年6 月30 日)。
「戦争廃止論」である。
しかし国民も日本の指導者も、内村の声に耳を貸さなかった。
その後日本は、内村の危惧(きぐ)を辿(だど)るかのように、〈太平洋戦争〉敗戦に至る道をひた走った(この戦争によって日本は灰燼(かいじん)に帰し、1945 年8 月15 日、連合国に無条件・全面降伏)。
米国もまた、例外ではない。
米国は第二次世界大戦後、多くの紛争に関わり、われわれの記憶に新しい所でも、ベトナム戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争と多くの戦争で、現地人の命を多数、奪って甚大(じんだい)な損害を与えると共に、多くの米国人の命を失い、国力を消耗した。
米国社会は病(や)んでいる。
麻薬が蔓延(まんえん)し、国民は日常的に銃を所持している。銃の乱射事件も、あとを絶たない。
もはや米国に、キリスト教国の面影(おもかげ)はない。
その一方で、好戦的・原理主義的なプロテスタント《福音派》教会(宗教としてのキリスト教)は、隆盛を極(きわ)めている(米国民の4人に1人が福音派。藤井 武の言葉「聖霊(せいれい)、米国を去る」を思い起こす)。
内村の言葉は、世の道理であり、歴史によって証明された〈真理〉である。
世界最強の軍事力を誇る米国を含め、いかなる国も、〈真理〉に逆(さか)らって立つことはできない。
にもかかわらずトランプ米大統領は、2026 年1 月2 日、南米ベネズエラに対して軍事作戦決行を指示し、国家元首・マドゥロ大統領を拘束・拉致(らち)し、米国内で裁判を受けさせている。そして、ベネズエラの〈石油利権〉を手にした。
翌月28 日、米軍はイスラエル軍と共同作戦を実行し、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害し、今も攻撃を続けている。
子どもを含む、無辜(むこ)の民が多数、犠牲となっている。
米国は、愚(ぐ)を繰り返しつつある。
■「汝(なんじ)、殺すなかれ」(出エジプト 20:13 、十戒の第六 戒)。
■「汝の剣(つるぎ)を鞘(さや)に収めよ。剣を取る者は皆、剣によって滅びる」(マタイ 25:52、イエス・キリストの言葉)
いつくしみの主の御心(みこころ)に逆(さか)らい、神の警告を侮(あなど)る者は、自らに審(さば)きを招くであろう。
日本と日本国民よ、歴史の手痛い教訓と神の憐れみを軽んじてはならない。
かつて神は日本を憐れみ、預言者内村 鑑三、藤井 武そして矢内原 忠雄を遣(つか)わして、御心を示されたのだから。
* * *
戦争廃止論
内村鑑三
私は日露非開戦論者であるばかりではない。戦争絶対廃止論者である。
戦争は人を殺すことである。そして人を殺すことは大罪悪である。
そして大罪悪を犯して、個人も国家も永久に、利益を収め得ようはずはない〔。これは、単純明白な道理である〕。
世〔の中〕には、戦争の利益(メリット)を説く者がいる。確かに、私も一時はこのような愚(ぐ)を唱(とな)えた者である。
しかしながら、今に至ってそれが愚の極であったことを告白する。
戦争の利益は、その害毒を償(つぐな)うに足りない。
戦争の利益は、強盗(ごうとう)の利益である。これは、盗んだ者の一時の利益であって(もし、これを利益と呼ぶならば)、彼と盗まれた者にとって、永久の不利益である。
盗んだ者の道徳はこのために堕落(だらく)し、その結果として彼は、最終的に、自分が剣(つるぎ)を抜いて(=軍事力の行使によって)盗み得たよりも何倍ものをもって、自分の罪悪を償わなければならなくなる〔。これは歴史的・客観的な事実である〕。
もし世の中に大愚(たいぐ)の極と呼ぶべきものがあるとするならば、それは剣(軍事力)で国益を計ろうとすることである。
♢ ♢ ♢ ♢
(出典:『内村鑑三信仰著作集 第21巻』教文館、1962年、27~28項「戦争廃止論」を現代語化したもの。初出:『万朝報』1903年6月3日。( )、〔 〕内、下線は補足・敷衍)
- 006-