<信仰と人生

詩歌 028

2019年4月14日改訂

八木重吉

せい れい

〖聖霊

 聖書が聖霊を生かすのではない(注1、2)

 

聖霊が聖書を生かすのだ(注3、4)

 

まず聖霊を信じよう


聖書に解しがたいところあれば


まず聖霊に聞こう


聖書のみに依(よ)る信仰は危(あや)うし!(注5)


われ、今にしてこれを知る 遅きかな

 

 

♢ ♢ ♢ ♢

(八木重吉『神を呼ぼう』新教出版社、1961年、一部表現を現代語化)

 

注1 聖書

ここでは、印刷された文字としての聖書のこと。

 

注2 聖霊(せいれい)

人の霊(霊魂)と区別された、なる神ののこと。

人間の助け手(助け主)、弁護者。苦難の時の励ましと慰めの力。

聖霊は人間に対し、苦難や人生の戦いに立ち向かう勇気とそれに勝利する力の霊を与える。

 

聖霊は、復活のキリストの臨在(りんざい)と力そのもの、つまり、今なお生きて働かれるキリストご自身である(コリントⅡ 3:17参照)

(参考文献:William Barclay,New Testament Words,SCM,PRESS LTD,1964)

一日一生内村鑑三〖キリストを聖霊として迎える〗

 

注3 「聖霊が聖書を生かす」

聖霊が聖書の文字を、われわれの霊魂に語りかける生きた《神の言葉》とすること。

聖霊がわたしたち一人ひとりの内に深く働きかけることにより、われわれは神の細き御声(みこえ)を聞き取り、神の奥義を悟ることができる。

 

助け主(ぬし)、すなわち、父〔なる神〕がわたし〔イエス〕の名によって遣(つか)わされる聖霊は、あなた方にすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起こさせるであろう」(ヨハネ福音書 14:26)

神学ブルンナー〖キリスト教とは何か①〗注2聖霊の働き

 

注4 文字にではなく、生命(いのち)の霊に仕える者

神はわたしたちに力を与えて、新しい契約に仕(つか)える者とされたのである。それは、〔古い律法の〕文字に仕える者ではなく、霊に仕える者である。

文字は人を殺し、〔キリスト・イエスにある生命の〕霊は人を生かす〔からである〕。」(コリントⅡ 3:6 口語訳、〔 〕内は補足)

 

注5 「聖書のみに依(よ)る信仰」

聖霊の導きによらず聖書の文字のみに依拠(いきょ)する、信仰のあり方を指すと思われる。

 

なお、聖霊は《真理の霊》として、真理探究の精神を刺激するのであって、聖書の学問的研究(言語学的研究を含む)そのものを否定することはないであろう。 

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