<信仰と人生

信仰に生きる 022

2016年10月24日

矢内原忠雄

 

わからないこと

人生に分かることは少くて、分からないことが大部分である(注1)。

 

私も以前には、「なぜですか。なぜですか、」と神に質問して、神の説明を迫った。

しかし、〕神は、ただ憐み深いまなざしで私を見てくださるだけで、答えを与えてくださらなかった。
 

今では私は、すべてを神はご存じであると信じ、神は〔つねに〕最善をなしてくださると信じ、私を天に召して〔神ご自身が〕私の目の涙を拭(ぬぐ)ってくださる日〔に〕、すべてのことは説明を待たずに私に分からせていただける〔のだ〕と信じて、神の答えを追究しない。


分からないことは、分からないままに〔お任せして〕、全面的に神により頼むところに、われわれの心の平安が与えられるのである。

 

♢ ♢ ♢ ♢

(『嘉信』第17巻・第10号、1954〔昭和29〕年10月を一部、現代語化。( )、〔 〕内は補足

注1

信仰に生きる030溝口正〖聞かれない祈り〗

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