信仰と人生

詩歌 009

2015年7月19日

竹内英子

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私の前に

一日一日ひらかれてゆく新しいページ

そのページの上に

私は何を記(しる)そうとするのだろうか

生命(いのち)あるゆえにこそ悲しみ

生命あるゆえにこそ苦しむ

それゆえに

深い悲しみを静かに受け入れ

重い苦悩をも喜ぼう

すべては生きてある証拠なのだから
 

悲しみの涙を呑(の)み干(ほ)したとき

かたくなな心は柔軟となり

(にが)い苦悩を食べた時

弱い心は強くなるのだ

 

さまざまな苦しみの中に在(あ)っても

私は人生への讃歌(さんか)を書き記そう

生きてあることは尊いことであり

(せい)そのものが

厳粛(げんしゅく)な一つの神秘なのだから

 

 


♢ ♢ ♢ ♢

 

(竹内英子『心の灯火(ともしび)』タイプ印刷、1973年)

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