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困惑のただ中にあるときに


神様(天のお父様)。

なぜ、わたしの身にこんなことが起きなければならないのか。
この疑問がたびたび、わたしを苦しめます。


病床に(ふ)していると、過去の失敗や過(あやま)ちが次々と思い起こされ、わたしの心を悩ませます。


また病院の中で、多くの患者さんたちの姿を目にします。


なぜ、この世にはこんなにも多くの苦しみ、悩みがあるのか。


わたしは今、これらの問いに対する答えを見つけることができません。


ですが神様、どうかわたしがまずは、この現実をありのまま受け入れ、そして前進できるようお助けください。


同時に神様、わたしはこの世の「現実」だけがすべてではないと直覚しています。


人生の破れが癒(い)やされ、失ったものが回復され、疑念が完全に解かれる-そのような世界が備(そな)えられていると信じます。


その世界では、私たちのすべてがあなたに知られているように、わたしたちも目(ま)の当たりにあなたを知り、すべての疑問は解かれることでしょう。

 

あらゆる出来事(できごと)の真(まこと)の意味が明かにされ、わたしたちの内には驚きと感謝、そしてあなたへの讃美がき上がることでしょう。


その世界に究極の望みを置きつつ、この地上にあっては、すべてをあなたにお委ねすることができますように。


愛なる神様、あなたはわたしのありのままの姿-弱く脆(もろ)い存在であること-をご存じです。


ですからあなたは、わたしが耐えられないような、わたしの限界を越えるような試練を与えることは、けっしてないと信じます(信頼します)。

神様、詩人のあなたへの信頼と確信をわたしにもお与えください。

たとえ死の陰(かげ)の谷を歩んでも

 わたしは災いを恐れない。

 あなたがわたしと一緒におられるから。


あなたの笞(しもと)、あなたの杖(注1)

 それらはわたしに勇気〔と慰め〕を与える。

詩編 23:4 関根正雄訳参照)

イエス・キリストの御名(みな)によって祈ります。

アーメン。

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讃美と感謝

天には確かな愛がある。
それゆえ、わたしの心は「変化」を恐れない。


天では何一つ、移ろうものは無いゆえに、
わたしは心安らかに信じ、委ねることができる。


わが身の外では嵐が猛(たけ)り狂い、
わが心は内に乱れ、ときに沈む。


しかしそれでもなお、わが神よ。

あなた〔の慈愛〕わたしを取り囲んでくださっているゆえに
わたしは決して、うろたえない。


最終的な勝利は、あなたの愛と慈(いつく)しみにあるゆえに!

 

♢ ♢ ♢ ♢

(参考文献:小塩トシ子訳、ウィリアム・バークレー著『慰めの祈り-病むときに』日本キリスト教団出版局、2005年、42~43項。原著:W.Barclay:Prayers for Help and Healing,Harper Collins Publishers Ltd.1968)

​注1 (しもと)、杖
​「笞」は外敵を防ぐための、「杖」は羊を導くための、棒。
(『旧約聖書 Ⅳ 諸書』岩波書店、2005年、45項の注より)

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