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最終更新日:2024年8月29日
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2022年の2月末から、ロシアによるウクライナ侵略問題が発生した。
当初の予想に反し、100日以上が経っても、ウクライナはゼレンスキー大統領の下で、頑強に抵抗している。西側による戦力の補充が大きな効果をもたらしている。
この問題に対して、無教会関係でも、いくつかの論考が書かれるようになった。
「季刊無教会」「柿の木坂通信」「日韓青年友和の会 会報」その他である。
これらの中で、もっとも心に残ったものが、「日韓青年友和の会 会報69号」(代表 山本 浩)であった。
同会の理念のはじめにこう書かれております。
『韓国の皆様に対する私どもの深い謝罪の思いに、その活動の基礎をおいています。』
〔朝鮮半島が〕韓国と北朝鮮に分断されて、未(いま)だ終戦に至っていないこと。それはわが国が、朝鮮半島を植民地化したことが〔その根本〕原因でした。
それに対する謝罪の思いが「日韓青年友和の会」を立ち上げたとのことに、深く感銘を受けました。
国連は総会で、加盟国の7割が、「〔ウクライナからの〕ロシア軍の即時撤退を求める非難決議」に賛成した。
ウクライナ問題について考えつつ、第二次大戦で、わが国は、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン、タイ、ビルマ〔現・ミャンマー〕等の東南アジアの国々に、多くの戦禍(せんか)を負わせてきた。
太平洋地域での戦死者は、日本人の軍属230万人、民間人80万人〔、合わせて310万人〕と言われ、外国人死者は2,000万人に及ぶと言われる。
これだけの被害者を出すことによって、〔その末(すえ)に〕わが国の平和憲法ができ〔、日本は戦争放棄の平和国家となっ〕たのである。
それを私共はどれだけの感謝をもって受けとめているのであろうか。
それと同時に、被害国に対してどれだけの謝罪をしてきたのであろうか。ただ、謝罪金を払うだけで終わらせようとして来たのではないか。
私ども日本人が心から謝罪をするとともに、〔国民を代表して〕天皇、首相がそれらの国を訪ねて謝罪することが必要であろう。
同報告には、多くの韓国の方々の、日本のキリスト信徒、特に無教会の方々への感謝が述べられています。
その最後に、こう書かれていました。
「先日、ロシア福音同盟の総主事が世界に宛(あ)てたメッセージを読みました。
軍事侵攻を止めるためプーチン大統領に書簡を送ったこと、〔平和を希求して〕祈りと断食(だんじき)を行っていること、ウクライナ難民への援助支援を行っていること等が記(しる)されていました。
〔ロシアの〕一市民として、総主事として軍事侵攻によって苦しみの中にある人々へ謝罪しますとも述べられていました。」
同じロシアの中にも、このように生きている方がいることに、希望を与えられました。
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(出典:編集代表・深山(みやま)政治『九十九(つくも)の風』2022年夏号、通算 第52号、2022年8月15日発行、16項より全文引用。( )、〔 〕内は補足)
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